照明の仕事は光による効果を舞台上にもたらすことです。
台本を読みながら舞台をどのように照らすか考え、灯体と呼ばれる照明を設置し、調整、また本番中にはオンタイムで照明の操作をします。
①どんな照明にするか考える→プラン決め
②具体的にどこに照明を設置するか決める→バトン図を書く
(ここまで入り前)
③照明を設置する+角度とかの調節→シュート
④照明の明るさや色の調整→ゼラ入れ、ゲージ
⑤本番に向けた操作の練習→きっかけ取り、テクリハ
以上が照明の一連の流れです。今回の公演では②まで行き着くことができたので、その記録を紹介したいと思います。
照明におけるプラン表とは、どのように舞台を照らすか考えている状況での表です。このようにしてイメージを固めるとともに必要な灯体を整理します。
今回の公演ではサスを多用することで、役者それぞれが別の場所にいることを表現しています。また、出来るだけシンプルな照明の中でサスリレー、影絵照明などアクセントになる特別照明を組み込んでいるところがポイントになっています。
バトン図とは灯体を吊る際の地図のようなもので、スタジオのキャット(天井付近にある足場のこと)のどこに灯体を吊るかを書き示すものです。
二重丸で示されるのがデフ(丸い灯体で、広い範囲を弱く照らす)四角で示されるのがT1(四角い灯体で、狭い範囲を強く照らす)です。
今回の公演では作業時間が短くなることが予想されたこと、また役者の動きがあまりない公演であったので、灯体の数はかなり少なく設定されています。
プラン表をみてからこの図を見れば、どの灯体がどのように利用されているか、イメージが湧くかもしれません。
①大変だったところは?
公演の準備期間が通常より短い予定だったので出来るだけシンプルな構成で工夫できるように頑張りました。
➁見て欲しいところは?
電話をかける場面では順番にスポットライトをつける『サスリレー』というスペシャル照明を採用しています笑。また、エピソードごとにイ
メージをつけた影絵を舞台に写します。これは客席を設置しない予定だったからこそできたことなので、今回の注目ポイントだと思います。
③作品の好きなところは?
一つ一つのお話が少し切なく優しく、すごい素敵です。また全部のお話にちょっと驚くポイントがあったり、何回でも見たくなるお話だと思
います。
④部署から一言!
今回の照明は今回だからこそできることや工夫を沢山盛り込んだものになっています。初めて照明に参加してくれた一年生と一緒に頑張って
考えたので、ぜひ注目してください!
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